頑張る王様

自我の多くはレッテルを貼られてきましたが、元々はネガティブなものとして作られたわけではありません。自我は単にあなたを物質的現実につなぎ止め、物質世界に焦点を合わせるようにするのが目的です。あなたが本来の自己を思い出すとそこでゲームオーバーになり、この現実にいる理由がなくなってしまうからです。

ここで自我を王様に例えましょう。王様には守るべき国があります。国の防衛が最優先なので、どんな犠牲を払っても、つまり人間を騙し、嘘をついてでも、その目的を達成しようとします。ここで王様とは自我の事です。あなたは一生の間、王国の外で起きた出来事に気が付かずに過ごすかもしれません。王様はあなたを守ろうとして、国の脅威になると思われる刺激、(体験)を遮断するからです。するとその体験はあなたの記憶には残りません。

王国には決まった現実の規範と行動パターンがあります。この規範に当てはまらないものは何であれ、王国に入ることはありません。王様の信念や規範には、直線的に流れる時間の観念や、現実は自分で作るものではなく否応なく起きるため、自分は犠牲者である、などというようなものも含まれます。

王国で常に作り出されている、主な幻想は「王こそが神であり、王国の外にあるものは何一つ実態がない」というものです。この幻想はまるでトリックミラーのようなものです。

ではあなたが、王国の規範外のスピリチュアルな体験または超常的な体験をしたとします。王様には拒否権があるので、その体験が、王国の外での出来事と判断すれば、「悪いがその刺激(体験)を国に入れるわけにはいかない」と言うことができます。

こうしてこの体験は「ファイル」にしまい込まれ、王様は首尾よく王国を守った!と思いながら、普段の生活に上機嫌で戻ります。

王様の視点から見ると、宇宙人とのコンタクト体験のほとんどが「開かずのファイル」に保管される運命にあります。

この種の情報を国に入れるわけにはいかないからです。王国には直線的時間に基づく記憶、すなわち自我の記憶も保管されています。従って、王様(自我)が「今夜コンタクトした記憶がない」と言う場合、それはあくまでも王国の記憶であり、時空間に縛られない全体的な自己の記憶ではありません。

                                               リサロイヤル&キースプリースト著 「コンタクト」より


3行要約

1 ET近づく  (自分の規格に合わない事が起こる)

2 エゴ王頑張る   (その出来事は受け入れられない)

3 結果「??? 何のこと? 何かありました?」  (すっかり何のことやら?状態に)